ロールブラシアイロンの正しい使い方【後編】
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カールアイロンやストレートアイロンは使いこなせないという初心者でも、安心して使いやすいロールブラシアイロン。上手に使えば、プロの仕上がりも目指せます。そのメリット、デメリットをはじめ、使い方のコツなどを、美容室専用メーカー・クレイツの木下さんに教えてもらいました。
クレイツ
木下 さん
美容専門学校卒業後、有名人もお忍びで通う都内ヘアサロンにて約5年勤務。その後、総合美容商社を経て、2014年に株式会社クレイツへ入社。プロフェッショナル事業部へ配属となり、全国の理美容室様へ向けた提案営業でご活躍中。
ショートヘアでボリュームを出す方法
ショートヘアでパーマをかけていないのに、まるでパーマをかけたようなカールやボリュームを出したい方へ、その方法をご紹介します。
ショートヘアは、トップにボリュームをつけることであごの線が綺麗に出ますので、まずトップのボリュームを出したいところをヘアクリップで止めておきます。
次に、ロールブラシアイロンを持っている手の逆の手で、サイドの髪をひと束つかみます。そして、髪の根元の部分からロールブラシアイロンを巻きつけて、ゆっくりと回転させながら、ブラッシングする感じでブラシを回していきましょう。
サイドとバックに下ろしている髪をすべて巻き終わったら、トップを止めておいたヘアクリップをはずします。ボリュームを付けたい部分の髪を持ち上げて毛先から根元まで巻きつけ、3〜5秒ほどそのままにしておきます。その後、ゆっくりと外していくことで、トップにしっかりとしたボリュームができ、ふんわりとした毛先の流れが生まれます。
最後に、前髪です。根元を浮かせて自然な感じに流したい場合は、ゆっくりと後ろにとかしていくことで、カールをつけなくても自然なカール感が生まれます。
ボブスタイルの作り方
前髪を伸ばしている場合のソフトなイメージのボブスタイルの作り方をご紹介します。ポイントは、トップと後頭部にボリュームをつけることです。
ボブヘアスタイルを作る場合も、ショートヘアの時と同様に上の部分をヘアクリップで止めておきます。
次に、サイドの毛先を持ち、髪を浮かすようにしながらブラシを滑らせてきて、毛先の部分は内側に巻くようにして少し時間をおきます。カールがついたなというぐらいで、ゆっくりとブラシを髪から外していきます。下ろしている髪の毛先を均等に巻いたら、前髪を作ります。
トップで止めていたクリップをはずし、ボリュームを持たせたいトップの部分の根元にブラシを当て、持ち上げるようにしながらゆっくりとスライドさせます。毛先のところに来たら、回転させながら、ゆっくりとはずしていきます。
前髪も、根元を立たせながらゆっくりとスライドさせていき、毛先の部分は回転させながらはずして行きます。最後は、手櫛で形を整えて完成です。
ロングヘアの縦ロールの作り方
ロングヘアの場合の上品なロールの作り方を紹介します。
ロングの場合は、ショートなどと同様にトップ部分をヘアクリップで止め、両サイドと後ろ2つに毛束を分け、5つのブロックにします。
次にサイド毛束を持ち上げ、根元を浮かすようにブラシを当て、逆側の手を添えて毛先の方へスライドさせます。毛先の部分でブラシを止め、回転させながらゆっくりとはずしていき縦ロールを作ります。逆サイドも同じようにして内巻きの縦ロールを作ります。
バックの2つのブロックのうちの1つを持ち上げ、やはり浮かすようにブラシを当ててスライドさせ、毛先の部分は回転させながらゆっくりとはずします。バックの残りのブロックも同じように内巻きにします。
次は、トップと後頭部の部分に止めていたヘアクリップを外します。そして、ボリュームを出したいトップ部分を持ち上げ、根元から立ち上げながら巻いていき、ゆっくりとブラシをはずします。その時、空いている方の手でブラシの上の毛をふんわりと押さえることで、キレイなカールを作ることができます。
最後に、前髪の根元からゆっくり回転させながらスライドさせることで、柔らかいカールを作ることができます。
こうしてロールブラシアイロンで作ったカールを全体になじませることで、手で崩しても風に吹かれても、しっかりとアイロンのカール感が残り続け、簡単に手ぐしで整えることができるようになります。
今回は以上です!
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