
夏バテだけじゃない!髪にも効く“食べるヘアケア”
食欲が落ちる夏。でも、それは“髪の元気”にも影響しているかもしれません。
紫外線や汗によるダメージで、夏の髪は想像以上にストレスを受けています。トリートメントやUVケアも大切ですが、実は“食べること”が美髪づくりの基本です。
外側のケアとあわせて内側の“インナーケア”にも目を向けてみませんか?
今回は、内側から髪を支える栄養素と、それを手軽に摂れる夏の食材をご紹介します。
髪に良い栄養素とその働き + 代表的な食材
髪の健康を内側から整えるには、栄養バランスのよい食事が欠かせません。
とくに夏は、紫外線や暑さによるダメージを防ぐためにも、特に意識して摂りたい栄養素があります。
ここからは、髪に必要な主な栄養素と、それを補ってくれる夏の旬食材を見ていきましょう。
-1.タンパク質
タンパク質は、髪の主成分となるケラチンとなる栄養素です。
食事から十分なタンパク質を摂らないと、ケラチンの合成がうまくいかず、髪の内部がスカスカになって弱くなり、切れ毛・枝毛ができやすくなってしまいます。また、毛根が栄養不足になり、髪の成長が止まって抜け毛が増えることも。
ケラチンを作るには「アミノ酸バランス」も大切となり、良質なタンパク質をバランスよく摂ることで、髪にハリ・コシが出て、ツヤのある美しい髪を維持することができます。
おすすめ食材:
〇枝豆(手軽に摂れる植物性タンパク)
〇鶏むね肉(低脂質で良質なタンパク質)
〇豆腐・納豆(消化しやすく夏向き)
〇卵(必須アミノ酸がバランスよく含まれる)
食欲が落ちがちな夏でも、冷や奴やサラダチキンなど、無理なく摂取できる形で取り入れてみてください。
-2.ビタミンB群
ビタミンB群は、髪の成長や頭皮の健康を支える“縁の下の力持ち”のような存在です。代謝を助けたり、血行を促進したりする働きがある為、細胞分裂を促し、髪の成長をサポートします。
不足すると、頭皮が荒れたり、炎症が起きて抜け毛の原因になることもあります。
ビタミンB3(ナイアシン)などは、毛根の血流を促進し、髪に必要な栄養を届けやすくします。
おすすめ食材:
〇玄米・雑穀米(B1、B2が豊富)
〇豚肉(B1が多く、疲労回復にも◎)
〇バナナ(手軽にB6が摂れる)
〇にんにく・玉ねぎ(吸収を助けるアリシンも豊富)
〇卵黄・ナッツ・きのこ類(ビオチンで頭皮環境の維持)
ビタミンB群はチームで働く栄養素。1つだけを大量に摂っても効果が薄く、バランスよく摂取することがポイントです。
「疲れやすい・だるい」と感じる夏バテ症状の緩和にも役立つので、積極的に取り入れましょう。
-3.ビタミンA・C・E
ビタミンA・C・Eは、いずれも「抗酸化ビタミン」と呼ばれ、髪や頭皮を紫外線やストレスなどの外的ダメージから守る働きがあります。
ビタミンA…頭皮や毛穴の皮脂バランスを整える。
新陳代謝を促し、乾燥・フケ・炎症を防ぐ。
ビタミンC…髪の毛を支える「毛細血管」を丈夫に保つ。
コラーゲンの生成をサポートし、頭皮の弾力をキープする。
紫外線などによる酸化ダメージを軽減。
ビタミンE…血行促進で栄養を髪に届ける。
老化や酸化ダメージから細胞を守る。
おすすめ食材:
〇トマト・パプリカ(ビタミンC・Eが豊富)
〇かぼちゃ(ビタミンAが多く含まれる)
〇ブロッコリー(ビタミンCたっぷり)
〇アボカド(ビタミンEで血行促進)
ビタミンA・C・Eは、互いに助け合って働く性質があります。
たとえば、ビタミンCがビタミンEの抗酸化力を再生し、Aは粘膜を保護するなど、バランスよく摂取することで効果がアップします。
野菜たっぷりのラタトゥイユや冷製スープなどで美味しくケアしましょう♪
-4.亜鉛
亜鉛はケラチンの合成を助ける酵素の働きをサポートしています。
たんぱく質を摂っていても、亜鉛が不足するとケラチンがうまく作れず、髪が細く弱くなることも。髪の成長サイクルが乱れて、抜け毛・薄毛の原因に。
抗酸化作用もあり、紫外線やストレスによる細胞ダメージを防ぐ働きがあります。毛根や頭皮の老化を防ぎ、健やかな髪の土台作りを支えます。
おすすめ食材:
〇牡蠣(代表格。亜鉛含有量トップクラス)
〇牛赤身肉(吸収率が高い)
〇豚レバー(亜鉛+ビタミンも豊富)
〇カシューナッツ・アーモンド(手軽な間食に)
〇卵黄
〇納豆・高野豆腐(植物性たんぱくと一緒に摂れる)
亜鉛は汗やストレス、飲酒などで体外に排出されやすいため、夏は特に不足しやすい栄養素です。
過剰摂取はNGですが、毎日少しずつ継続して摂ることが大切です。
-5.水分・ミネラル
水分とミネラルは、直接「髪を作る材料」ではありませんが、頭皮環境や血流のバランスを整え、髪が育ちやすい状態をサポートします。
水 分… 頭皮の乾燥を防ぎ、フケやかゆみを抑える。
髪の内部に必要な水分を届け、パサつきや広がりを防ぐ。
栄養を届けるために、血液の流れをスムーズに保つ。
ミネラル…(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなど)
細胞の働きを正常に保つ。
毛根の血流や代謝を助け、髪の成長をサポート。
頭皮の皮脂バランスや炎症を防ぐ。
おすすめ食材:
〇きゅうり・トマト・スイカ・なす(利尿作用で老廃物を排出)
〇モロヘイヤ・オクラ・アボカド・バナナ(カリウム)
〇海藻類(わかめ・ひじき)・豆類・ナッツ類(マグネシウム)
〇小魚・ごま・乳製品・小松菜(カルシウムで細胞の働き・ストレス緩和)
〇自然塩、味噌、梅干し(ナトリウム)
汗でミネラル不足になる夏は、意識して水分+ミネラルを摂って頭皮の乾燥やかゆみを予防しましょう。
水だけでなく、味噌汁・梅干し・スープなど塩分とミネラルを含む食品が理想的です。
まとめ
いかがでしたか?
夏は紫外線や汗による外的ダメージだけでなく、食欲不振や栄養不足など、内側からの影響も髪に表れやすい季節です。
だからこそ、“食べるヘアケア”で内側からも髪をいたわる習慣を大切にしてみてください。
体と同じように、髪にもきちんと栄養を届けて、この夏もツヤのある美しい髪を育てましょう。
今回は以上です!
前回の記事はこちら!!
>> 湿気に負けない!梅雨~夏のヘアケア裏技特集!