ロールブラシアイロンの正しい使い方【前編】
カールアイロンやストレートアイロンは使いこなせないという初心者でも、安心して使いやすいロールブラシアイロン。上手に使えば、プロの仕上がりも目指せます。そのメリット、デメリットをはじめ、使い方のコツなどを、美容室専用メーカー・クレイツの木下さんに教えてもらいました。
クレイツ
木下 さん
美容専門学校卒業後、有名人もお忍びで通う都内ヘアサロンにて約5年勤務。その後、総合美容商社を経て、2014年に株式会社クレイツへ入社。プロフェッショナル事業部へ配属となり、全国の理美容室様へ向けた提案営業でご活躍中。
ロールブラシアイロンのメリット
カールアイロンやストレートアイロンでは、思うようにふんわり巻けないという方にピッタリなのが、ロールブラシアイロン。カールアイロンの周りにブラシをつけたような形状のため、熱せられたブレートに直接触れることがなく、火傷をせずに済むのが魅力です。
そのため頭皮のギリギリのところまで近づけられるので、トップや後頭部のボリュームを付けたい時や、真っ直ぐな前髪に丸みを付けたい時などに簡単、安心。そして、柔らかいカール、可愛らしいカールを作ることができます。
柔らかいカールを出すために、以前はカールドライヤーやホットカーラーが使われていましたが、これらは80℃から90℃という低い温度で、時間をかけてカールをつけていく方法です。これでは巻いた直後はカールできるのですが、時間が経ったり、雨が降ったりするとダレてきてしまいます。
それに対してロールブラシアイロンの温度は120〜180℃ぐらいなので、一日中スタイリングを保つことができ、好んで仕上げに使う美容師さんもいます。
ロールブラシアイロンの選び方
ロールブラシにも18mm、26mm、32mmなど太さがいろいろあり、髪の長さやどんなスタイルにしたいかで選ぶことになります。
髪の毛が長かったり、よりソフトな仕上がりにしたいなら太めのロールブラシアイロンを、巻く毛が短かったり、しっかりと細かなカールを望むなら細めのものを選びましょう。ただし、ベリーショートの場合は使えないことがあります。せめて髪の長さが、ロールブラシアイロンの太さの3倍ぐらいは必要になります。
これまでカールアイロンを使っていたという方がロールブラシアイロンを選ぶとき、同じような仕上がりを望むなら、ロールブラシアイロンの表面にブラシがある分、カールアイロンよりも1サイズ下げたものにすることをおすすめします。
例えば、カールアイロンの32mmで作ったカールと同じようなカールを作りたければ、26 mmのロールブラシアイロンを使うといいでしょう。
カールはいらないという方でも、年齢とともにボリュームがなくなってくるトップ部分の毛を持ち上げて見せたり、絶壁が悩みの後頭部をふんわりさせて見せることができるロールブラシアイロン。つけたいふんわり感はどの太さなのか、美容院で相談してみるといいかもしれませんね。
ロールブラシを使うときの注意点
濡れた髪の毛にロールブラシアイロンを使用してしまうと、髪にダメージを与えてしまいます。そのダメージを防ぐため、まずドライヤーでしっかりと髪を乾かしてから使用してください。
髪がからまったまま熱を当てることも、ダメージの元になりますから、巻き始める前に髪をとかしておきましょう。その後1か所にブラシを当てておくのは3〜5秒が目安。髪がからまったまま使用すると、髪がブラシにからまって取れにくくなることもありますし、長時間巻きつけたままにしておくと、髪がよりダメージを受けてしまいます。
ロールブラシアイロンは、カールアイロンと同様に内巻きや外巻きなどを作れますが、慣れないと巻きたい方向と逆に巻いてしまったりすることもあります。それを避けるためには、鏡を見ないで使用することです。
鏡を頼りにしていると、どちら側に巻くかわからなくなってしまう状況でも、鏡を見ないで巻くと、意外にちゃんと巻けますのでぜひ試してみてくださいね。
今回は以上です!
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