インスタグラムの「美髪研究所」では髪に関する質問を募集中!
寄せられたさまざまな髪のお悩みに、ヘアメイクアーティストの池田眞美子さんからの回答をまとめました。
ヘアメイクアーティスト / 美容ライター
池田眞美子 さん
ヘアメイクとして独立後、美容ライターとしても活躍中。
メイク、スキンケア、ヘアケアなど様々な分野での記事を執筆し、ヘアメイクならではの視点で「美容+a」の情報を発信している。
髪悩み
縮毛強制以外でくせ毛を伸ばすなら、ロングヘアにして、髪の重みでくせを伸ばすという方法があります。
あとはお風呂から上がった時に、髪を軽く引っ張るようにしながら、ハンドブローをするのもおすすめです!
最近ではブロー用のストレートブラシもあるので、そういったアイテムを活用するのも◎。
夜のうちに髪をある程度整えて置くと、朝の身支度がとても楽になりますよ。
栄養が髪まで届いていない可能性もあるので、まずは食習慣の見直しをおすすめします。
特に現代人はタンパク質の摂取量が足りていません。
魚やお肉、卵や豆類などを積極的に摂りましょう。
日常でタンパク質を取るのが難しい場合は、プロテインなども活用すると良いですよ。
また髪は摩擦や紫外線などで毛先にいくほどダメージが蓄積します。
髪を伸ばしている人でも、定期的なメンテナンスで、美容院で枝毛や傷んだ毛のカットをしてもらうようにするのも大切です。
あとは寝るときに髪と枕の摩擦を防ぐために、シルク製のナイトキャップをかぶるのも枝毛予防になります。
抜け毛が増えた原因に身に覚えはありませんか?
抜け毛は出産や加齢、過度なダイエットや睡眠不足、頭皮の血行不良などで女性ホルモンが乱れた時に起こりやすい現象です。
頭皮マッサージや良質な睡眠、タンパク質やビタミン、ミネラルの摂取をこころがけてください。
それでも改善されない場合は、抜け毛治療に行くのも一つの方法です。
アホ毛の原因は切れ毛です。
強めのブラッシングや生活習慣、紫外線、皮脂汚れやシャンプーの洗い残しなど原因は様々あります!
一概に「これが切れ毛の原因です!」とはっきり言えないのですが、まずはブラッシングの仕方やシャンプーの使い方を見直してみましょう!
また柔かいワックスやヘアバームなどを使って頭に撫でつけるようにつけるとスタイリングでもアホ毛をなくすことができます。
重めのヘアオイルやヘアバームでセットするのがおすすめです。また髪の広がりは乾燥やダメージも原因の一つなので、内部補修効果のあるシャンプーやトリートメントを使って普段からのダメージ毛対策もしっかりしましょう!
【トリートメントでの改善】
とにかく髪の保湿を意識しましょう!
ヒアルロン酸やハチミツなどの保湿成分が高いシャンプーやトリートメントを選びましょう。
アウトバストリートメントもしっとりタイプのヘアオイルがおすすめです。
またドライヤーも髪を引っ張りながら上から下に乾かすようにするとボリュームダウンにつながります。
【ヘアスタイルで形を変える】
レイヤースタイルや髪を梳いてもらうように担当美容師さんにお願いしてみましょう!
またカールをつけたハーフアップやポニーテールなどでヘアアレンジをすると、毛量が多い人は可愛く仕上がりやすいです。
【ヘアカラーで髪の柔らかさを表現する】
透け感のあるくすみ系カラーは髪の柔らかさを表現することができるのでおすすめです。
また黒髪よりも茶髪などの明るめの色の方が、明るい印象になりやすいので毛量が多くてボリュームが出てしまう人は明るめのカラーにするのもおすすめです。
紫外線やエアコンなどで髪が夕方になると乾燥してきてしまうのかもしれません。
ヘアオイルなどのヘアトリートメントを持ち運び用の容器などに入れてお直し用に持っておくと◎。
「わざわざ入れ替えて持ち運ぶのが面倒!」という人はホホバオイルやミツロウなどの保湿成分たっぷりの練り香水などもおすすめです。
ワックスを使う感じで毛先につけるとしっかり保湿してくれるだけでなく、とても良い香りがふんわり広がって女子力UPにも。
美容室で行われる髪質改善トリートメントは薬剤を使用しながら行うので、美容室に行かなければいけません。(中には縮毛矯正のような薬剤を使う場合もあるので、ブリーチ毛やハイダメージ毛の人は美容師さんと自分の髪質についてしっかりカウンセリングを受けて行う必要があります。)
日頃からのケアで髪質改善をしたい場合は
①バランスの良い食生活
②良質な睡眠
③髪への紫外線対策
④日頃から使うシャンプーやトリートメントの見直し
⑤ストレスをため込まない
に気を付けて生活をしていると健康的な髪質を目指すことができます。
白髪はメラノサイトというメラニン色素を作る細胞が少なくなって起こる現象です。
食生活の改善や睡眠改善、ストレスの解消がとても大切。
特に食品では昆布やひじきなどの海藻類、カツオ、ブリ、鯖などの魚介類やチーズ、バナナ、アボカド、リンゴなどの果物やアーモンド、豆腐などがメラノサイトを活性化する食べ物と言われています。
また頭皮マッサージをして血行不全を解消するのも大切です。
ヘアケア
UV効果のあるセット剤がおすすめです。
特にスプレータイプの日焼け止めは髪や頭皮にまんべんなく使うことができるので◎。
乾燥対策、紫外線対策が有効的です。
また保湿力の高いシャンプーやトリートメントを使うようにしましょう。
食品ではタンパク質やビタミンA、カルシウム、亜鉛、鉄分を取るようにしましょう!
これらの食品を普段から補うのが難しい場合はプロテインなどを活用するのもおすすめです。
特にカロリーが気になる人はソイプロテインがおすすめです。
エイジング系のシャンプーなどもおすすめです。
髪だけでなく、頭皮ケアにも力を入れると白髪の防止、リフトアップにもつながります。
また食生活の見直し、睡眠改善、運動不足の解消などにも気をつけると髪だけでなく、身体のエイジングケアになるのでおすすめです。
シャンプー・トリートメント
ドライヤー後のパサつきがひどいのは「オーバードライ」というドライヤーで髪を乾かしすぎて、髪内部の水分がなくなり、髪がパサついてしまう現象です。
どうしてもドライヤー後に髪のパサついてしまうなら、アウトバストリートメントオイルなどを活用して髪の水分の蒸発を防ぎましょう!
シャンプーやトリートメントは、加水分解ケラチンや加水分解コラーゲンなど髪の保湿成分が配合された商品を選ぶと良いです。
ノンシリコンシャンプーにもメリット・デメリットがあります。
シリコンで髪がコーティングされていると、カラーやパーマの薬液が浸透しないので、思うような色が出なかったり、パーマがかかりにくかったりします。
また髪のトップがつぶれやすい、シャンプーが泡立ちにくいという人は、一度髪に蓄積したシリコンを取り除いた方が良いかもしれません。
ですが髪の軋みや手触り、髪のハイダメージが気になる人はシリコン入りのシャンプーやトリートメントがおすすめです。
さらさら:加水分解ケラチン、加水分解シルク、加水分解コンキオリン、卵殻膜、アミノ酸
しっとり:セラミド、ヒアルロン酸、リピジュア、ラノリン
ハリ・コシ、ボリュームUP:リシリコンブエキス、ヒバマタエキス、カゴメエキス
ツヤ:ツバキ油、ハチミツ、ヒマワリ種子油、紅藻エキス
などの成分が配合されたシャンプーがおすすめです!
加水分解コラーゲンや加水分解ケラチン、パンテノールなどの髪の内部補修成分が入っているシャンプーを選びましょう!
また髪のパサつきが気になるならアウトバストリートメントも活用した方が良いです。
食器用洗剤で頭皮を洗ってしまうと、皮脂がなくなり余分な皮脂分泌が行われてしまいます。
まずはシャンプー前のすすぎをしっかりすること。(2〜3分を目安に行うと頭皮の約7割の汚れを落とすことができます。)
アミノ酸系シャンプーを使って泡パックをするのもおすすめです。
またヘアパックなどのスペシャルトリートメントも毎日使ってしまうとシリコンが蓄積して毛先がべたついてしまいます。
ヘアパック系のトリートメントは毎日使わずに週1〜2を目安に使いましょう。
ヘアスタイリング
ナチュラルなヘアスタイルでも良いならミルクタイプのスタイリング剤がおすすめです。
またワックスやスプレーを普段から良く使う人なら、スプレータイプの花粉ブロック剤を髪全体につけるのがおすすめです。
ショート→1〜2滴
ミディアム→2〜3滴
ロング→3〜4滴
これが基本の適量ですが、商品パッケージの裏に適量の表記があるはずなのでその使用方法をしっかり守って使うのがおすすめです。
ざっくり2つに分けるとシリコンオイルベースと天然オイルベースに分けられます。
またその中でヘアケア用、スタイリング剤に分類されて「しっとりタイプ」「さらさらタイプ」に分けられます。
美容師さんに実際に聞くのが一番ですが
・ 癖毛、多毛→シリコンオイルベース
・ 猫毛、細い髪→ノンシリコンオイルベース
・ ダメージ毛→ダメージ補修成分重視
で選ぶと◎。
アイロンやコテなどで毛先にワンカールだけつけてニュアンスを入れるといつもとまた違ったヘアスタイルが楽しめます。 また片側だけ耳にかけるだけでも色気がグッとアップします。