ダメージを最小限に抑えよう!ヘアアイロンの使い方とメンテナンス~前編~

毎日のヘアスタイリングに欠かせないヘアアイロン。

でも、間違った使い方やケア不足で、知らず知らずのうちに髪にダメージを与えてしまっているかもしれません。
美しい髪を保ちながらスタイリングを楽しむためには、正しいヘアアイロンの使い方と、髪を守るためのちょっとした工夫が大切です。

今回は、髪のダメージを最小限に抑えるためのヘアアイロンの使い方を詳しくご紹介します。

スタイリング前の準備


―1.ヘアドライ・スタイリング剤

髪は必ず乾かした状態からヘアアイロンを使いましょう。濡れた髪はキューティクルが開いた状態のため、そのままコテ(カールアイロン)やアイロン(ストレートアイロン)を当てると髪の内部にある水分が蒸発し、ダメージの大きな原因に。
朝、シャワーを浴びたり寝ぐせ直しをした後も、洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使用してダメージを防ぎ、ドライヤーできちんと乾かしてからスタイリングにのぞみましょう!
スタイリング剤はヒートプロテクト効果のあるものなら、さらに良いでしょう。

―2.ブラッシング

髪が絡まった状態で無理にヘアアイロンを通すと、ヘアスタイルがキレイに決まらないだけでなく、髪によけいな摩擦がかかり、ダメージの要因となります。また、そのままの状態の髪だと、せっかくヘアアレンジしてもパサついたりまとまらず何だか決まらない印象に…。
髪を丁寧にブラッシングすることで、摩擦を減らすと共に髪のキメが整います。キメが整うとアイロンの滑りがスムーズになり、何度も熱を入れる必要がなくなるため、こまかいニュアンスもつけやすく、ダメージの軽減やツヤ感もアップします。ブラッシングでアイロン前に髪のもつれをほぐすだけで、ツヤのある垢抜けヘアに仕上がりますよ。

―3.ブロッキング

髪の毛を部分ごとに、束で分けることを「ブロッキング」と言います。ヘアアイロンで髪に熱を与える際、一度にはさむ髪の量が多いと髪の内側しかカールがついていない…髪の表面だけ外ハネしている…といった、仕上がりの差が出てしまうことがあります。

特にロングヘアの場合は、長さに加え、髪の量も多く、温度ムラや仕上がりの違いを無くすためにも挟む髪の量を、調整することが重要です!多少面倒でも、ブロッキングをしっかり行うことで、スタイリングもスムーズに行うことができます。また、多くの毛束に複数回熱を入れるよりも、効率よく均一に熱を入れられ、ツヤ感もアップし仕上がりがグッと違ってきますよ。

―4.アイロンスルー

ヘアスタイリングを行う前に、熱の通ったアイロンを髪に軽く滑らせることをアイロンスルーと言います。アイロンの熱がキューティクルを引き締め、表面が整い髪にツヤを出すことが出来ます。
カールアイロンは、髪を強く挟んだまま滑らせるのではなく、プッシュレバーにほんの少しだけ力を加えフリッパーをわずかに浮かせ、髪表面をなでる位の感覚で髪に熱を与えます。ストレートアイロンでも同様に、「軽くスライドする程度」を意識して下さいね。

ダメージを防ぐ適切な温度設定


「いよいよスタイリング!」のその前に、温度設定は適切な温度になっていますか?ではどのような温度が適温なのでしょうか。
温度設定の重要性と、スタイル別・髪質別に適温をご紹介していきます!


―1.温度設定の重要性

ヘアアイロンの温度設定は、高すぎても低すぎても髪へダメージを与えます。必要以上に高い温度で使用すると、髪内部のタンパク質が固まってしまい、ダメージが進んでしまいます。
また低すぎる温度設定も、スタイリングが思うようにいかず、何度もヘアアイロンを髪に当てて傷んでしまう原因にも。
ダメージを防ぐためには、必ず低温から試し、自分の髪質に合った適切な温度で、手早くスタイリングする事が重要です。

―2.スタイル別!おすすめの温度

ヘアアイロンの種類やスタイル別に、適切な温度をご紹介していきます。
設定温度は目安となりますので、必ず低めの温度から試し、徐々に調整していくようにしましょう。また、どのスタイルも適度なテンション(引っ張る力)をかけて、毛先まで熱を入れることでツヤのあるきれいな髪に仕上がります。

◎ストレートヘア
個人差により異なりますが、ストレートヘアをつくる場合は160度前後に設定するのがおすすめです。
ストレートアイロンは滑らすように2~3秒程度サッと短時間だけあてるのが一般的です。短時間でのスタイリングなので、比較的高温に設定してもダメージは抑えられるでしょう。
目安としては、毛束5cmほどを根元から毛先へゆっくりワンスルーして、しっかりと髪が伸びる温度が自分の髪質に合った適温を見つけるポイントです。

◎カールヘア
カールアイロンで弾力のあるカールヘアを作る場合は、140度を目安にしましょう。 カールアイロンはストレートアイロンとは違い、挟んだまま一定時間キープしなければなりません。そのため、ストレートアイロンより10~30℃低い設定が望ましいです。
また、ブラシ型アイロンでカールを作る際は、カールアイロンより熱が伝わりにくい為、カールアイロンより少し高めの温度設定にするか、巻いた髪を一定時間キープする時間を長めにするなど、仕上がりを見ながら調整するようにしましょう。

◎前髪スタイリング
前髪をセットするときは、温度を120~140度に設定することがおすすめです。 低めの温度にすれば、火傷の心配も少なく、スタイリングが失敗しにくくなります。低温で先に前髪をセットするか、髪の毛をスタイリングした後に時間をおいてアイロンの温度を下げてから前髪のスタイリングをするようにしましょう。

―3.髪質別!おすすめの温度

スタイルだけでなく、髪質・ダメージの状態にも合わせて、ヘアアイロンの温度を設定しましょう。

◎太くて硬い髪・クセが強い髪:~180℃前後
◎普通の髪・悩みがない髪:160~180℃
◎柔らかく細い髪・くせ毛:100~160℃
◎ハイダメージ毛・ブリーチやカラーを繰り返している毛:60~100℃

あくまでも目安の温度ですので、なりたいスタイルと髪のダメージ度合いや仕上がり具合を見ながら、自分にぴったりな温度を探してくださいね。

いかがでしたか?前編は以上です!
スタイリング前の準備や、設定温度の重要性をしっかり考慮することで、ダメージを最小限に抑えつつ、ツヤのある美しいスタイルを作る事ができます。 毎日のスタイリングをもっと楽しく、もっときれいに仕上げるためにぜひチェックして意識してみてくださいね。

次回は、ヘアアイロンの具体的なメンテナンスをご紹介します!



前回の記事はこちら!!
>> 夏のヘアカラー綺麗に保とう!カラーケア対策について~後編~

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