「髪のダメージ(パサつき・乾燥)」の予防とケア方法【後編】
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真夏は紫外線攻撃、秋から冬は乾燥老化におののく時期。そんな時こそアミノ酸シャンプーで、ヘアケアしながらしっとり感を出したいものです。でも、髪のリスク原因はいろいろあって、シャンプーを変えただけでは追いつかないかも。そこで、髪のダメージを軽減する方法を髪の毛の専門家・北澤秀子先生に伺いました。
理学博士、毛髪診断士、コスメコンシェルジュ、皮膚臨床薬理研究所株式会社相談役。
北澤秀子 先生
ヒト頭皮による発毛、育毛のための施術研究や顔ヨガ・表情筋運動の提唱を行なっている。日本毛髪科学協会会員、日本顔学会会員。著書に『美髪シャンプーの嘘』(幻冬舎)がある。
毛髪のキューティクルを保護する
毛髪はすでに死んだものと書きましたが、それでも健康な土壌のもとで、健康な状態にある毛髪は12〜13%の水分を保持していて、この水分量が7%を下回ると、表面のキューティクルがカラカラになってはがれだし、切れ毛や裂け毛、折れ毛、枝毛などになってしまいます。
空気が乾燥していたり、シャンプー、ドライヤー、パーマ、カラーリングなどで髪にダメージが加わると、その傷ついた部分から水分が出ていき、ダメージがさらに進行します。つまり負のダメージスパイラルを招くのです。
これらを予防するには、シャンプーのし過ぎをやめ、シャンプー剤をアミノ酸系に変えること。そして、ヘアオイルでしっとり感を与えたり、トリートメントなどで髪の表面を保護することが重要です。
アミノ酸シャンプーの使用、ヘアオイルや
トリートメントでの髪の表面を保護することが重要です。
特に、皮脂量や水分量が減少する年齢になったら、頭皮にマイルドで皮脂を取り過ぎず、毛髪にも潤いを与えるタイプのアミノ酸シャンプーに変えることです。
紫外線から髪を守る
頭皮や毛髪にダメージを与えるリスクとして、皆さんにもっと強く認識して欲しいのが紫外線です。紫外線は波長の長さによって、UV-A波、UV-B波、UV-C波に分けられます。
UV-A波は波長が長く、ガラスや薄いカーテンなども通過して、頭皮の奥にまでじわじわとダメージを与えることがわかっています。
頭皮や毛髪は紫外線によってダメージを受けてしまいます。
UV-B波は、波長は短いのですが、毛母細胞がこれによってダメージを受けると、その働きが衰え、抜け毛の原因になることがあります。頭頂部や分け目のあたりから毛髪の色が薄くなりやすいのは、このUV-B波のせいではないかと言われています。
ちなみに、UV-C波はオゾン層によって吸収され、地上には到達していないそうです。
頭皮や毛髪の紫外線によるダメージを予防するには、日焼け止め効果のあるヘアケア剤を利用したり、外出する時には帽子をかぶったり、日傘をさすなどのUV対策をおすすめします。
ドライヤーの風は温風→冷風→温風で
時間に追われる日々のため、正しいドライヤーの使い方を実践している方は少ないようです。でも、ドライヤーのかけ方ひとつで、髪にうるおいが戻ることも期待できます。
まずポイントの1つが、お風呂を出たらすぐにドライヤーで乾かすこと。キューティクルは濡れると開くので、濡らしたままの時間が長ければ長いほど、髪の中の水分が蒸発してダメージにつながります。
正しいドライヤーの使い方で、髪にうるおいが戻ることも期待できます。
次に、ドライヤーを根本まで当てて6割ぐらい乾いたら、ドライヤーの風を温風から冷風にして、根本に1分間ぐらい当てます。そうすることでふんわり感が出ますし、キューティクルが締まります。仕上げは、また温風をあてて、全体を乾かします。
髪のパサツキなどダメージが気になる時は、髪が濡れている間にヘアオイルを塗ります。そうすることで髪がしっとりしますし、ドライヤーの熱からも守ることができますよ。
今回は以上です!
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