硬毛&軟毛の特徴とケア方法は?【後編】

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硬毛と軟毛は両極端。硬くて量が多いために扱いにくいと悩む人がいる一方で、ペタッとしてしまう猫っ毛が悩みのタネという人もいます……。今回は、その両極端の髪質の構造とケア法を美髪アドバイザーの田村マナさんに教えてもらいました。

この記事を監修する専門家
池田眞美子 さん

美髪アドバイザー、毛髪診断士。田村マナ美髪研究所代表。
田村マナ さん

美しい髪を手に入れるため、講演やテレビ出演、雑誌、webメディアなど多方面で活動。自身が開発&推奨するセルフケア「美髪メソッド」はこれまでに1万5千人以上が体験し、薄毛や抜け毛、白髪といった深刻な悩みが改善。確かな効果を実証し20代〜70代の幅広い年齢層に支持を得ている。
著書に『大人の「品」は艶髪で作られる』(ワニブックス)、他。

人種によって異なる毛髪の断面

人種によって異なる毛髪の断面 イメージ

日本人は直毛に近い人が多く、毛の断面は丸い円です。

それに対してアフリカの人の毛の断面は、細い楕円形なので、カールになりやすいのです。縮れることで頭皮と毛髪の間に空気を入れる空間ができて、熱い地域でも直射日光から頭皮を守ることができるという働きがあるそうです。

毛髪の形状によっては暑い地域でも直射日光から頭皮を守るという働きも イメージ

毛髪の形状によっては暑い地域でも直射日光から頭皮を守るという働きも

また、アジア系の人の毛髪は、欧米の人よりもキューティクルが硬めでしっかりしているのだとか。しかし、日本人のキューティクルは大きく、剥がれやすいともいわれます。なかなか扱いにくいようです。

そして、同じ日本人でもキューティクルの厚さが違い、硬毛と軟毛という質の違いがあるのです。

硬毛のケア法

硬毛のケア法 イメージ

硬毛の人は、アミノ酸系のシャンプーで洗い、保湿成分がたっぷりと配合されたしっとりタイプのトリートメントをつけるといいでしょう。

「コンディショナーとトリートメントのどちらを使えばいいの?」と聞かれることがあります。コンディショナーは、髪の表面(キューティクル)を整え、髪の毛の表面をコーティングするというもので、シャンプーでアルカリになった毛を酸性にし髪の毛の一本一本を引き締めます。一方トリートメントは傷んだ髪の内部を補修するものです。

コンディショナーとトリートメントの違い イメージ

そのため、硬毛にはコンディショナーが重要。しっとりタイプを選ぶようにしましょう。ただし、硬毛を少しでも扱いやすくしたい、髪がパサつくからと、コンディショナーをしっかり流さないのはNG。頭皮のためにしっかり流すようにしてください。

そして髪の硬さがまだ気になる方はアウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)で、ミルクタイプのものを使うことをおすすめします。

ミルクタイプのアウトバストリートメント イメージ

さらに、硬毛のブラッシングには、動物の毛で作られたような目の細かいものがおすすめです。ブラッシングする時は、上から下に向かって毛を落ち着けましょう。

軟毛のケア法

軟毛のケア法 イメージ

軟らかい毛は、ハリやコシ、ボリュームが出せるエイジングケアタイプのシャンプーやコンディショナーを選びましょう。

軟毛の方におすすめのタイプ イメージ

軟毛に、しっとりタイプのシャンプーやアウトバストリートメントを使うとどんどん髪が重くなっていまい、髪を持ち上げることができなくなります。

セットする時にもヘアーワックスやスプレーなどは使わないことです。晴れている日ならいいのですが、汗をかく夏や雨の日に軟毛にワックスやスプレーをつけていると、夕方には重くなってペタッとしてしまいます。

ワックスをつけたい場合は、パウダータイプのものにすれば湿気や水分を吸っても重くなりにくいでしょう。

軟毛の方におすすめのタイプ イメージ

また、硬毛の場合はキューティクルが厚いので、少々のダメージなら中のタンパク質の流出が少なくすみますが、軟毛の場合は少々のダメージでも大きな穴が開いてタンパク質の流出が多くなってしまいます。

タンパク質は毛の栄養ですから、キューティクルを守ることは髪の健康を守ることになり、ハリやコシを出すためにも必要なことなのです。

今回は以上です!

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>> くせ毛のメカニズムと対処法【前編】

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