ストレートアイロンの正しい使い方【前編】

くせ毛の方に欠かせないのがストレートアイロン。でも、間違って使っていると髪が痛んだり、思うような髪型にならなかったり。そこで、美容室専用メーカー・クレイツの木下さんにストレートアイロンのあれこれを教えてもらいました。

この記事を監修する専門家
木下 さん

クレイツ
木下 さん

美容専門学校卒業後、有名人もお忍びで通う都内ヘアサロンにて約5年勤務。その後、総合美容商社を経て、2014年に株式会社クレイツへ入社。プロフェッショナル事業部へ配属となり、全国の理美容室様へ向けた提案営業でご活躍中。

ストレートアイロンのメリット

ストレートアイロンのメリット イメージ

くせ毛のためにいろいろな髪型ができない……。雨の日は髪の毛が広がる……。そんなお悩みの方におすすめなのがストレートアイロンです。

ストレートアイロンのメリットは特に2つあります。 1つは、くせ毛をなおすことができる。もう1つは、キューティクルを整えてツヤを出すことができるということです。

ただし、ストレートアイロンにもものによってはプレート内にクッション機能のついているものもあります。それは、ただ真っ直ぐにするだけでなく、自然な流れになるように付けられているものです。

プレート内にクッション機能のついているストレートアイロン イメージ

プレート内にクッション機能のついている
ストレートアイロンで自然なストレートヘアに

例えば、髪の毛を挟んでちょっとだけアゴに沿わせるように動かすと、自然に毛がまとまって顔に沿うような動きが出ます。

このようなスタイリングも併せてできるのが、ストレートアイロンの特長です。

髪のダメージを少なくする温度と時間

髪のダメージを少なくする温度と時間 イメージ

ストレートアイロンは3〜5秒ほどかけて髪の根元から毛先にかけてゆっくりすべらせるのがおすすめ。

長い時間あてていると髪の表面のキューティクルを傷めるだけでなく、髪の内部にダメージホールを作ることになってしまいます。約3〜5秒でストレートアイロンを動かしていくことによって、髪の内部にある水分を飛ばしながら、ストレートを作っていきます。

ストレートアイロンの適温は、髪の質やコンディションによって変わります。

髪の質やコンディション イメージ

髪の質というのは、くせが強いか弱いかとか、毛が太いか細いかなどです。強いくせ毛を真っ過ぐにしたい場合や、毛が太い場合は、アイロンの温度を高くして(180℃前後)伸ばします。

また、髪にダメージが多かったり、毛の細い方は、少し低めの温度(150℃以下)でやってみてはいかがでしょう。

髪質やコンディションによって温度調整しながら、自分にあった温度を イメージ

ストレートアイロン初心者の場合、高い温度にして髪が痛んだり、低い温度でやったらすぐにストレートが取れてしまったなどの経験をするかもしれませんが、その時の自分の髪質や、コンディションによって温度調節しながら、自分に合った温度を探してください。

ただし、梅雨になると髪の水分量が少し増えますので、いつもよりセット時間がかかるかも。朝なら少し早起きする必要がありそうです。

くせ毛のなおし方

くせ毛のなおし方 イメージ

髪が濡れた状態でアイロンを使用すると、髪の表面にあるキューティクルが剥がれてしまったり、髪内部にダメージを与えてしまいます。それは、ストレートアイロンでもカールアイロンでも同じ。

お風呂やシャワーの後なら、ドライヤーで髪を乾かしてから使用しましょう。髪を乾かした後でも、髪の毛の中には水分が残っていますからセットはできます。

髪を乾かしたなら、ブラッシングをして髪をほぐします。そのひと手間で、ストレートアイロンの熱を均一に行き渡らせ、髪をつややかにすることができます。

ブラッシングをして髪をほぐす イメージ

次に、ロングヘアの場合は、頭全体を6つ〜7つのブロックに分けて、クリップでとめていきます。そして、5㎝幅を目安に髪をアイロンにはさみ、3〜5秒間でゆっくりすべらせます。

寝ぐせなどをなおしたい場合、水で濡らしたり、セット剤をつけてからストレートアイロンを使うのはNGです。水で濡らしたなら、まずはドライヤーで乾かすこと。

まずはドライヤーで乾かす イメージ

セット剤などは、髪表面に膜をはってしまいます。ストレートアイロンは、髪の内側にある水分を飛ばしながらストレートヘアをつくっていきますので、膜があると熱を与える時間を増やしたり、温度を上げなければならなくなり、くせがつかない……、髪が痛んだ……ということにも。

髪にセット剤などをつけるのは、スタイリング後にしましょう。

今回は以上です!

次回の記事はこちら!
>> ストレートアイロンの正しい使い方【後編】 

前回の記事はこちら!!
>> カールアイロンの正しい使い方【後編】

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