知ってた?ヘアカラーの種類と特徴~前編~

新生活が始まると、心機一転でヘアカラーも変えたくなりますよね。
皆さんは普段髪の毛を染める時、どんなカラー剤を使っているかご存じでしょうか?
実は自分の髪や肌に合わないものを使ってしまうと、思わぬトラブルに・・

今回は、安全にヘアカラーをお楽しみいただくためにも
ヘアカラーの種類と特徴をいくつかご紹介していきます!

アルカリ性カラー


―アルカリ性カラー

アルカリ性カラーとは、アルカリが含まれたカラー剤で、主にサロンで使用されているカラー剤や、ドラッグストアなどで売られているヘアカラーのほとんどが当てはまり、発色が良く、できるだけ希望の色に近づけたい場合に適しています。


使用する薬剤には1剤と2剤があり、これらをまぜるとアルカリ剤が反応し、キューティクルを開いて髪の内部へと染料が浸透していきます。 アルカリ度が高いほどキューティクルが開きやすく、色が入りやすいですが、その分髪へのダメージも大きくなります。

ダメージを抑えたい場合は、弱アルカリ性カラー・微アルカリ性カラーなどで染める方法もありますが、アルカリ度が低いと黒髪を明るくする効力も低くなるため、注意しておきましょう。

★ダメ―ジが気になる場合、根元部分はアルカリ性カラー、毛先などの傷みやすい部分は弱アルカリ性カラーで染めるなど使い分けもできるので、担当の美容師さんに相談して自分にあったカラー剤の配合を決めてみるのもおすすめです。


また、カラー中のニオイは、アルカリが気化することで発生します。ニオイが苦手・妊娠中・体調を崩す恐れがある方は予め美容師さんに相談してくださいね。


サロン用と市販のカラー剤の違い


1.色のコントロール
市販のカラー剤は約10~25色ほどで、色素の量がサロン専用のものよりも多く配合されています。しかし色素の量が多いと、希望していた色よりも仕上がりが濃い色になってしまった、色ムラがある、なかなか色が抜けないなどの失敗にも繋がりやすく、ダメージも強くなります。

対してサロン専用のカラー剤は、美容室によっても異なりますが約40~300色もの数を取り揃えています。 選択幅が広いことで、髪のダメージや仕上がりのイメージによって組み合わせて使えるので、 ダメージも抑えつつ、均一に染めることが出来ます。




2.髪への残留
1剤には主に酸化染料・アルカリ剤・界面活性剤が含まれています。 そしてこのアルカリ剤には揮発性不揮発性の2種類があり、美容室のカラー剤に使われるものは、揮発性が高い成分(アンモニア)でアルカリ成分の残留を最小限に抑えられます。

※アルカリ剤と界面活性剤は、髪を保護しているキューティクルを開き、のちに酸化染料や2剤の成分が内部に入り込みやすくする働きをしています。

一方で、市販のカラー剤には不揮発性の成分(モノエタノールアミン)が使われている為、アルカリ成分が髪の内部に残ってしまいます。この残留がダメージ(外部刺激から弱くなる)となり、キューティクルが開いたままになると、栄養分や水分が外に逃げてしまいます。その結果ハリコシが無くなったり、切れ毛や枝毛などの原因に繋がります。

★よくセルフカラー用の薬剤のCMなどで、「刺激臭が少ない」「香りが良い」など謳われているのは不揮発剤の成分が使われているからなのです!



3.薬剤の強さ
実は2剤に含まれる過酸化水素の濃度もサロン専用と市販のカラー剤で異なります。
過酸化水素は脱色と発色の両方に欠かせない成分ですが、法律で濃度パーセンテージが6%までと決められており、この数値が高くなるほどよく脱色し発色しますが、その分負担も大きくなります。(放置時間等によって異なります)

サロン用のカラー剤:1.5~6%の間(ひとりひとりの髪ダメージや、仕上がりのイメージに合わせて様々な強さのカラー剤を部分ごとに使い分ける)
市販のカラー剤:最大の「6%」のみ(誰でもしっかり染められるようになっている分、負担がかなり大きい)


このようにサロン用と市販のカラー剤では、使われている薬剤や配合量などに違いがあり、髪へのダメージや仕上がりも異なります。
ダメージを抑えたい、より希望の色に近づけたい方→美容院でのヘアカラー
今すぐ髪を染めたい、ダメージをあまり気にしない、手軽さ→市販のカラー剤を使うなど
目的に合わせてどちらのカラー剤を使うか決めてみると良いですね。


トリートメントカラー


トリートメントの中に染料を混ぜたもので、もとの髪色の上から染料を浸透させていき、色がぬけた髪をケアしながらカラーができます。

その為、アルカリ性のカラー剤よりも髪や頭皮へのダメージを抑えることができるので、ハイトーンや色が抜けやすい方、アルカリ性カラーの成分が合わない方、さらにサロンで染めた髪のホームケア用としてもおすすめです。


しかし、通常のカラーと異なり、髪の内部ではなく表面に色を付けていく仕組みなので、色落ちのスピードも速く、黒髪から染めたい方やしっかりとした色を入れたい方はカラーリングの効果が感じられないこともあります。


また、お肌が弱い人は自然由来の天然成分を使った商品を選んだり、保湿効果の高いものを選んだりするなど 自分の髪質や肌質に合う成分を選んでみてくださいね。

前編は以上です!
今回はアルカリ性カラーとトリートメントカラーの特徴をご紹介しました!
次回はヘナカラーとヘアマニュキュアについてご紹介していきます。



次回の記事はこちら!
>> 知ってた?ヘアカラーの種類と特徴~後編~  ※現在作成中です。

前回の記事はこちら!!
>>  花粉症の症状を和らげる!?予防法と食生活~後編~

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