「アミノ酸シャンプー」の正しい使い方【後編】
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アミノ酸シャンプーは頭皮にやさしく、潤いを与えるとお伝えしてきましたが、洗い方にコツがあります。今回は、アミノ酸シャンプーの効果をより活かせる洗い方を髪の毛の専門家・北澤秀子先生に教えてもらいました。
理学博士、毛髪診断士、コスメコンシェルジュ、皮膚臨床薬理研究所株式会社相談役。
北澤秀子 先生
ヒト頭皮による発毛、育毛のための施術研究や顔ヨガ・表情筋運動の提唱を行なっている。日本毛髪科学協会会員、日本顔学会会員。著書に『美髪シャンプーの嘘』（幻冬舎）がある。
トリートメント剤は毛髪だけにつける
最後は、トリートメント剤、コンディショナー、リンスなどを毛先につけて、毛髪を保護します。これらの液剤の役割は、毛髪に収着（内部に深く浸透）して、ドライヤーなどの熱による乾燥を防ぎ、キューティクルを保護して、サラサラ感やしっとり感を与えることにあります。
基本的に、シャンプーとこれらトリートメント剤などは同じシリーズのものを選んだ方がよいでしょう。商品の開発をする時、汚れを落とすことから髪を保護するまでセットで考えられているからです。
また、注意していただきたいことは、トリートメント剤などは、毛髪だけにつけ、頭皮にはつけないようにすることです。トリートメント剤は、頭皮ではなく毛髪のためのものですので、せっかくアミノ酸シャンプーで洗浄・ケアしたキレイな頭皮にはつけないようにしてください。
週に1回、スペシャルケアを
普段は忙しい生活に追われ、なかなか髪のケアをする暇がないと嘆く方にオススメなのは、頭皮オイルクレンジングです。週に1回程度、シャンプー前に行うとよいでしょう。
メイクを落とす時、オイルクレンジングをしている女性は多いことと思います。それと同様に、頭皮の脂をクレンジングオイルで丁寧に落とすのです。
まず、入浴前、脱ぎやすい格好になってから柔らかい毛のブラシでブラッシングし、髪のもつれをなくしておきます。次に、メイク落としと同じぐらいの量のオイルを手に取り、指の腹でマッサージするように頭皮になじませていきます。
週に1〜2回程度の頭皮オイルクレンジング
約1〜2分マッサージしたら、服を脱いで浴室へ。お湯で流した後、いつものようにシャンプーすればいいのです。
サラサラしたクレンジングオイルが毛穴の中の脂を浮き上がらせてくれ、終わった後はサッパリ。しかも脂分は適度に残るので乾燥を防ぐこともできます。
家族の世話や仕事が忙しいなど、なかなか自分の時間が取れないという方は多いですね。そんな方にこそ、自分のために、頭皮の健康ケアをしていただきたいと思います。
表示の見方
シャンプーは、「化粧品」か「医薬部外品」のどちらかに分類され、それぞれ表示しなければならない成分が異なります。
「化粧品」の表示は、薬機法（医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の略称）で全成分を表示しなければならないことになっています。表示する成分の並び方は、成分の多い順です（ただし、1％未満の成分は順不同でもOK）。ですから、前の方に書かれている成分が、有効成分といえます。
「化粧品」、「医薬部外品」全成分表示の例
「化粧品」のシャンプーを購入する場合は、アミノ酸系か、高級アルコール系か、石けん系かといったキーワードを頼りに購入されるといいでしょう。より効果を知りたい場合は、裏面の成分表示で前の方に書かれている成分が何かを調べることでわかります。
「医薬部外品」の場合は、全ての成分を表示しなくてもよく、効果・効能が認められる成分が、その表示のなかに入っていればいいのです。記述順も規定はないので、前の方に書かれていても有効成分ではない場合もあります。
例えば、そのシャンプーが「ふけを防ぐ」「かゆみを防ぐ」などといった効果・効能があるものだとしたら、その「ふけを防ぐ」「かゆみを防ぐ」という言葉を頼りに購入することになります。
いずれにしても自分の頭皮の健康を守るために、表示などをきちんと確認して購入されることです。髪の毛は、一生付き合っていく体の一部なのですから。
今回は以上です！
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