アミノ酸シャンプーのかゆみの原因と予防【後編】
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「しっかり洗ったつもりなのに、どうして頭がかゆいんだろう？」と、悩んでいませんか？ 頭皮がかゆくなる原因は様々です。今回は、かゆみの原因と美しい髪を保つために必要な頭皮ケアについて、髪の毛の専門家・北澤秀子先生に教えてもらいました。
理学博士、毛髪診断士、コスメコンシェルジュ、皮膚臨床薬理研究所株式会社相談役。
北澤秀子 先生
ヒト頭皮による発毛、育毛のための施術研究や顔ヨガ・表情筋運動の提唱を行なっている。日本毛髪科学協会会員、日本顔学会会員。著書に『美髪シャンプーの嘘』（幻冬舎）がある。
頭皮の乾燥度は、年齢や季節によっても異なる
さらに、かゆみの原因には、パーマ液やヘアカラーなど、ヘアケア製品の刺激による皮膚炎も考えられます。
若いうちは、皮脂の分泌量も多いため、多少手荒く扱ったとしても頭皮はカラカラには乾燥しなかったり、様々な刺激に強かったりします。が、25歳ぐらいをピークに皮脂量はどんどん減少していきます。ですから、40歳ごろの皮脂量は、25歳ぐらいの皮脂量に比べれば、立派にドライ頭皮の状態なのです。
冬は空気そのものが乾燥していますし、夏はエアコンによる乾燥も要注意です。また、冬の冷たい空気や、夏のエアコンによる冷たい風が頭皮を冷やし、血流を悪くすることも乾燥を強める原因なのです。
冬は空気そのものが乾燥、夏はエアコンによる乾燥に要注意！
皮脂は29℃以下になると流れ出てこられず、毛穴の中に留まってしまいます。夏などは、冷たい部屋で皮脂が毛穴に溜まっていて、その後、暑い太陽に直接当たることで酸化され、黒いプツプツとなって皮膚表面に浮き出すことがあります。
もし、こういった乾燥によるかゆみを感じることが多いのであれば、アミノ酸系のシャンプーやコンディショナー、トリートメントなどを使用することがオススメです。また皮脂量、水分量ともに減少する年齢であればなおさらです。そして頭皮を軽くマッサージすることで、血流をよくしてあげることもかゆみ対策に有効ですので、忘れないでくださいね。
アミノ酸系シャンプーの種類を変えてみる！
アミノ酸系といっても洗浄成分の種類はたくさんあります。例えば、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグリシンナトリウム、ココイルグリシンカリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルアラニンナトリウムなどですね。
それらはヤシ油から作られる洗浄成分（界面活性剤）ですから、頭皮にうるおいを与えてくれ、かゆみが起きにくくなります。
しかし、頭皮に優しく、安全性も保湿性も高いアミノ酸シャンプーでも、その効果や効能を受け入れることができない体質や時期もあります。子供の頃に食べられなかった野菜が食べられるようになったり、体調が悪くて突然、食べることができなくなる食べ物があるのと同じで、今まで使っていたアミノ酸シャンプーが合わなくなることもあるのです。
そんな時は、使っているアミノ酸シャンプーを一時期中断し、しばらく時間をおいて、また使ってみる…と考えてみたらどうでしょう。体調が戻るとまた「やっぱり私に合う」と感じることもありますし、まだしばらく別の種類のシャンプーを使ってみようと思うこともあります。
化粧品などを使うときと同じですね。１つの製品が世に出るまでには、たくさんの人にパッチテストをしています。それでも合わない人が出るのです。
個人輸入で失敗すること
その「合わない」原因が、アミノ酸の種類によるものなのか、別の成分によるものなのかもわかりませんから、色々と試してみることをオススメします。
注意したいのが、ネットなどで海外製のアミノ酸シャンプーを選んで、個人輸入で購入すること。海外で販売されているものは、日本では認可されていない成分が入っている…ということも多々あり、それがかゆみの原因になることもあります。
また、欧米人の肌質と日本人の肌質は異なっていますから、配合されている成分によってはアレルギーや、肌荒れを引き起こしたりすることもありますので注意が必要です。
今回は以上です！
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