アミノ酸シャンプーのかゆみの原因と予防【前編】

「しっかり洗ったつもりなのに、どうして頭がかゆいんだろう?」と、悩んでいませんか? 頭皮がかゆくなる原因は様々です。今回は、かゆみの原因と美しい髪を保つために必要な頭皮ケアについて、髪の毛の専門家・北澤秀子先生に教えてもらいました。

この記事を監修する専門家
北澤秀子 先生

理学博士、毛髪診断士、コスメコンシェルジュ、皮膚臨床薬理研究所株式会社相談役。
北澤秀子 先生

ヒト頭皮による発毛、育毛のための施術研究や顔ヨガ・表情筋運動の提唱を行なっている。日本毛髪科学協会会員、日本顔学会会員。著書に『美髪シャンプーの嘘』(幻冬舎)がある。

頭皮に住んでいる常在菌

頭皮に住んでいる常在菌 イメージ

地肌のかゆみは誰にでもあることですが、かゆみが強く感じたり、かゆみを感じる頻度が多いのには、原因があります。その一つが細菌による皮膚の炎症です。

人間のからだの表面にはたくさんの目に見えない細菌がいますが、特に頭は密集した毛髪に覆われていますから、温かく、しかも汗や脂で程よく湿り気もある環境になります。そのため毛髪の中は、細菌にとってはとても住み心地が良い場所といえるのです。

そんな条件の揃った場所を、不潔にしてしまうとマラセチアファーファ菌などの細菌が増えてきます。これはフケ原因菌と呼ばれるカビの仲間です。細菌は、頭皮1㎠に1億4000万個いるといわれるので、一人の頭の中に約980億個がいるということになります。

洗いすぎによるデメリット

洗いすぎによるデメリット イメージ

頭皮にそれだけたくさんの細菌がいると聞くと、「もっと、もっと清潔にして、その細菌を全滅させたい」と思う方がいるかもしれません。

ところが、細菌が適度にいることも頭皮にとっては大切です。

頭皮にいる常在菌は、ブドウ球菌、アクネ菌、マラセチア菌(フケを起こす菌、マラセチアフルフル)などの真菌類です。この真菌類たちは、頭皮に分泌された余分な皮脂を食べて、それを脂肪酸に分解し、頭皮角質の新陳代謝を促す働きがあるのです。

ですから、「細菌なんてもってのほか!」「無菌状態にしたい!」と、あまり神経質になって頭を洗いすぎない方がいいのです。しかも、清潔にしようと無理やり爪やブラシでゴシゴシ強く洗うと、頭皮に傷を作ってしまい、それが刺激となってかゆみにつながることもあります。

また、洗い過ぎると皮脂を取り過ぎてしまい、頭皮が乾燥します。まるで田んぼの水がなくなって地割れした地面のように、乾燥した頭皮がめくれて、そこに悪玉菌や、増え過ぎて悪さを起こすようになった(元)善玉菌など、いろいろな細菌が入っていきます。それらがかゆみを引き起こす原因となるのです。

紫外線やエアコンによる乾燥は髪の大敵

紫外線やエアコンによる乾燥は髪の大敵 イメージ

皮膚のかゆみを招く乾燥。頭皮がこの乾燥に至る原因には、細菌による炎症や洗い過ぎだけではなく、紫外線やドライヤー、エアコンなどによる影響もあります。

エアコンによる乾燥は髪の大敵 イメージ

エアコンによる乾燥は髪の大敵

紫外線やドライヤーなどの乾燥も髪の大敵 イメージ

紫外線やドライヤーなどの乾燥も髪の大敵

まず紫外線ですが、いくら毛髪で覆われていても紫外線は頭皮まで届くので、顔と同じように日焼けというダメージを受け、その炎症によってかゆみを起こしたり、髪が抜けたりします。また、紫外線は毛母細胞にダメージを与え、それが抜け毛の原因になることもあります。

また、ドライヤーによる乾燥も見逃せません。

ただ、「髪を完全に乾かさないとニオイの原因になる」という理由で、髪から水分がすっかりなくなるまでドライヤーがけをすすめる雑誌記事なども見かけることがあります。

しかし、健康な毛髪は常に12〜13%の水分を保っており、毛髪の水分が7%より少なくなると、キューティクルがはがれて枝毛や切れ毛などを起こします。さらに、頭皮もカラカラに乾燥すると砂漠のようになり、皮脂の流動性が低下し、ドライ頭皮に。こうなると、決して健康な毛髪を育てる大地とはいえない状態になってしまうのです。

今回は以上です!

続きは後編をチェック!
>> アミノ酸シャンプーのかゆみの原因と予防【後編】

前回の記事はこちら!!
>> それ、ダメージの原因かも!?髪に悪いNG習慣4つ 

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